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趣味

投稿者:(M)

Sの風変わりな趣味「研ぎもの」は実用(実益というほどではない)を伴うので大歓迎だが、一般的に趣味というのは昔の言葉で言うなら「道楽」であって、時間的にも経済的にも余裕のある者の特権という印象がある。「道を楽しむ」のだから、かなり専門的な知識も伴うし、奥を究めるために深みへ填まっていくことにもなりかねない。実際私など、時間はともかく経済的な余裕もないのに多趣味だった亡父のトバッチリで、子どもの頃にはずいぶん窮屈な生活を強いられたものだ。そのせいか趣味だのお稽古事だのから一歩身を引く生き方をしてきたつもりだった。

『研ぎもの』にあるように老後の有り余る時間をどのように過ごすかが話題になる年齢になってみて、意外なことにけっこう趣味と言えそうなものが身の回りに転がっているのに気付いた。編む、縫う、に始まって削る、成型する、繋ぐ、などなど何かを作る作業が多い。編み物、縫い物は始めたときには趣味とは思わず衣生活の実用のつもりだったが、その必要もなくなった今になってもときどき糸や布を選んでいたりする。その他も、街で見かけたものを「私にもできそう」とか「私ならこうするのに」というひらめきで試しているうちにとり憑かれてしまった。そしてどれにも共通するのは、取り組んでいる間、我を忘れているということ。こうなると趣味と呼ばざるをえない。

お道楽との違いは一つ、お金をかけないこと。お稽古事に付き物の無駄も、蒐集に付き物の高額出費もしない。それでも「我を忘れる」時間を持つことができるようになったのは、貧乏性のおかげだろう。そして亡父からそこだけ受け継いだ遊び心のおかげだろう。

IMGP3106(古セーターをリフォームしたバッグと羊毛を成型したクマ)

さて、雪のちらつく今夜も究極の貧乏性を発揮して、廃物利用の作品を作りましょうか。年金生活を迎える日のささやかな楽しみの予行演習として。みんなが手づくり派になったら製造業はお手上げで、それはそれで困ったことなのですけどね。(M)

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