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ハイレベル生活

投稿者:(M)

ある日、1本の電話を受けた。「高い脚を作っていただけませんか」。

ご承知のように私たちは、日本の生活に適した住具を、と心がけて商品開発をしている。28年ほど前に開発した『集いの座卓=両面使える組立座卓』がその原点かもしれない。180×90㎝の天板を、十文字に組んだ脚の上に載せるだけの構造。想定した用途は、普段はダイニングセットを使っている核家族(当時はそういう呼び方が流行ったものだ)家庭に客を迎えようとするとテーブルは小さいし椅子も足りない、そんな時にどこからともなく天板と脚を取り出してポンと載せるだけで8人が囲める大きな座卓が用意できる、というもの。
少しずつ構造を改良して販売を続け、とうとう28年も経ってしまった。ロングセラーになったのは販売を一手に引き受けてくださった某通販会社のお蔭に負うところが大きいのだが、購入された方からのご意見も大きな支えだった。
「結婚前に実家で使っていて便利だったので」という若奥様。
「寺なので、法事など人が集まる場づくりに5台を」というお坊様。
「自宅で教室を開いているので2台を」という手芸の先生
………集いの座卓

開発当初、私たちがこの座卓につけた名前は『フレキシブルテーブル』。生活の場をフレキシブル(融通性のある)に、という考えだった。カタカナ名前は馴染まなかったらしいが、カスタマーは実にフレキシブルに使いこなしてくださったという訳だ。

昨年、その通販会社の企画担当者から「うちも使いたいんですけど、高齢になったオヤジが膝が痛いので座るのは嫌がるのです。テーブルの高さに出来ませんかねえ」という意見があった。実は以前からその声はあちこちから聞いていたが、ついもたれてしまったときに座卓よりもテーブルの方が体重が多くかかるので、天板がずれて危険なのではないかと危惧し、開発を避けていたのだ。だからそのときも同様の対応をした。集いの卓

そして冒頭の、1年ほど前に座卓を購入されたお客さまからの電話。危険性があるから、と念を押す私に「使い方は十分わかっています。たくさんの人が集まるときに、サイドテーブルとして壁際に置きますから」とのこと。私たちがとても想定しなかった、しっかりフレキシブルな使い方である。

これが機会になって、試作、検討会を重ね、ついにこの5月に高脚の『集いの卓 ハイタイプ』を発売。と同時に初回製作分は完売。

世の中はいつの間にかロースタイルではなくハイレベルに変わっていたのね、と気づかされた次第。(M)


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