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軽薄な話

投稿者:(M)

古い話で恐縮です。結婚して初めての遠出は窯元めぐりだった。自家用車も持たないのに「笠間で陶器市がある」という情報だけを頼りに電車を乗り継いで出かけ、安さにつられて買い込んで、帰り道の荷物の重かったことが思い出。陶器市も今のように賑やかなものではなく、野辺の道端にちょこっと並べている人がいたりして、本当に長閑だった。

以来37年、いつのまにか仕事で陶磁器産業にもかかわることになっている。ずっと焼き物が好きだが、内容は変わってきた。昔はいわゆる土モノが好きで、華やかな絵付けのある磁器には全く関心がなかったのに、九州に仕事の場を移して当然のように有田焼に近づき、そして磁器の美しさに目覚めた。

身の回りに磁器が増えていくにつれ、磁器の良さに気づかされる。090901-1

全く同じ容量の二つのカップ、同じように見えるけれど全く違う。左は3年前に伊万里の事業で開発したもので磁器、重さは105g。右はコーヒーメーカーに付属の部品で陶器、175g。重さは磁器の方がなんと4割も軽い。さすがにカップは5個を一度に持つことはないけれど、皿なら5枚まとめて戸棚から出すこともある。そのとき70g×5=350g軽い。言い換えれば、陶器を3枚取り出す力で磁器は5枚出せることになる。あちこちの筋力の衰えを感じる今になって、磁器は本当にありがたい。

自動車の乗り入れが制限されるというのに、有田の陶器市は毎年100万人の人出で賑わうという。3枚分の重さで5枚持てるからなのでしょうか。3枚分のお金で5枚買えるというわけではありませんよね?(M)

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