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秋の色

投稿者:(S)

秋の色

先日の列車の旅では、期待したほど紅葉が見られなかった。しかし、秋が深まっているのは確かで、近所でも赤や黄色に葉を染めている木々が見られる。京都の名所には及ばないまでも、太宰府の竈門神社や光明禅寺などの紅葉は美しい。

錦秋とはよく言ったものである。錦織りなす秋の風景は、減ったとはいえ日本のどこでも見られ、この国に生まれ、暮すことの喜びを感じる人は多いだろう。

その錦の色に先人は様々な名をつけたのはご存知のとおり。身近な「栗色」や「柿色」などはすぐに思い浮かべることができる。しかし、「黄蘗(きはだ)」や「猩猩緋(しょうじょうひ)」といった色を問われれば、私は「黄」や「緋」という文字にすがって答えるよりほかない。

日本の伝統色は、染色家吉岡幸雄さんの「色の歴史手帖」で100色、DICの色見本では300色を超す。更に、「襲(かさね)」という複数の色を合わせて表現する色目もある。秋を示す「黄朽葉」や「落栗色」といったものは2色を重ねてひとつの色と見たものだ。それほど日本人は自然の色に細やかであったということであり、恐らくこんな民族は世界では類がないだろう。それもこれも明確な四季があってこその文化である。

ところで、上の写真、山の中腹にスックと立つ、みごとに色づいた広葉樹、…にしては葉が大きい? 実はこれ、20センチにも満たない盆栽(楓の一種)をベランダの柵に載せ、借景を入れて撮ったもの。トリック写真でごめんなさい。(S)

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